こんにちは。奨学金男です。
私は身長168cm、独身。高校2年のときに母子家庭になり、3浪してようやく6年制の大学をストレートで卒業しました。
私についてはこちらの記事を読んでください。
この記事では、高校生やその保護者に向けて、「奨学金」という言葉の誤解と落とし穴についてお伝えします。私自身のリアルな体験を交えながら、これから進路を考える皆さんに「お金」の大切さと「奨学金」の正体を知ってもらえたらと思います。
「奨学金=借金」とわかっていますか?
高校時代、私はずっと「奨学金ってありがたいな。学費を援助してもらえるなんて」と思っていました。
でも、これは大きな勘違いでした。
実際には、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金やほかの奨学金を含め、返済のいらない「給付型」もありますが、ほとんどは「貸与型」、つまり借金です。
「学費を立て替えてもらって、卒業後に利子をつけて返す」これが現実。
私もこの事実を本気で理解したのは、卒業後に返済が始まってからでした。
私の奨学金は総額2100万円
6年制の大学に通い、私が借りた奨学金と教育ローンの総額は約2100万円です。
これは住宅ローン並みの金額です。
3浪したこともあり、大学に入るまでに時間がかかりました。
入学してからも「母子家庭だから仕方ない」「これは自己投資だ」と自分に言い聞かせてきました。
でも、社会に出てから現実は厳しかった。
毎月引かれる銀行口座の預金。返済期間は20年以上になる見込みです。
当然、結婚や出産、マイホーム購入などのライフイベントは全て後回しとなっていました。
今は少し心の余裕も出て来て結婚に対して前向きに行動しようと思っています。
奨学金を借りる=「将来の自由」を担保にすること
奨学金は、たしかに進学を助けてくれる制度です。
でも、それは「将来の自由」や「人生の選択肢」を差し出すことと引き換えです。
私は国家資格を取得して、安定した仕事に就いています。
でも、それでも返済はきつい。
借りたこと自体に後悔はありません。
でも「借りる前から、現実を知らないとまずい」と思い、この記事を書いています。
高校生に伝えたい3つのこと
1. 奨学金は「借金」だと自覚しよう
進学前に親と一緒に、「将来の返済プラン」までしっかり話し合ってください。
利子がつくタイプかどうか、返済開始はいつか、月々の返済額は?必ず確認しましょう。
そして、必要以上は借りないようにしましょう。
また、大学を出た後に就きたい職業の平均年収や、新卒1年目からもらえるおおよその給与も調べておくと良いでしょう。
2. 「学歴=安泰」は過去の話
一般的な統計を見れば大卒の方が高卒よりも平均年収は良いです。
しかし、たとえ大学を出ても、正社員になれる保証も、高収入を得られる保証もありません。
私のように国家資格をとっても、自由にお金を使えない現実があります。
また、逆に高卒で稼いでいる方もいます。
学歴を得たら安泰ではありません。
大学に行って何を自分の付加価値として得られるか真剣に考えましょう。
大学は、1度社会に出てお金を稼いでからも入ることができます。
どういった選択肢が一番いいのか、本気で考えましょう。
3. 「貧困×奨学金」はダブルパンチになる
貧困家庭の出身者ほど、「奨学金で大学に行けば人生が変わる」と思いがちです。
でも、奨学金の返済地獄にハマって、余計に苦しくなる人もたくさんいます。
- 卒業後、手取りが低い職業に就職して返済が困難となる場合
- 大学を中退して借金(奨学金)の返済だけ残ってしまう場合
- 親の介護が始まってしまう場合
他にもあるかもしれませんが、私の周りには上記の3パターンのどちらかになっている人が少なからずいます。
それでも進学したい人へ。現実を知った上で準備しよう
私は奨学金を借りて進学したこと自体を後悔しているわけではありません。
でも、「奨学金を借りることの意味」をきちんと理解しないまま大学に進んだことは、大きな反省です。
そもそも、数百万円の借金の重さを高校生が自覚できるか甚だ疑問です。
もしあなたが進学を考えているなら、「給付型奨学金」や「授業料減免制度」なども調べてみてください。
最後に:奨学金を借りた先輩として伝えたいこと
奨学金で進学することは、決して悪いことではありません。
でも、それは借金を背負って生きる覚悟がある人の選択肢です。
そして、奨学金を意味のある借金として「自己投資」にできるかどうかです。
借りる必要がないのに借りることだけは絶対にやめましょう。
あなたの未来を、本当に守れる選択をしてほしい。
「借金から抜け出せない弱者男性」にならないために、今こそお金の現実を学んでください。
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