自分の短所ばかり気にして、勝手に劣等感を育てていませんか?

人生論・貧困・奨学金

こんにちは、奨学金男です。

いきなりですが、あなたはこんなふうに思ったことはありませんか?

  • 「あの人みたいにコミュ力があったらな…」
  • 「自分はなんでこんなに要領が悪いんだろう」
  • 「もっとカッコよく生まれていれば、人生違ったかもしれない」

私は正直、毎日のように思っています。

私のプロフィールを簡単に紹介すると、168cm・独身・母子家庭育ち・3浪・私立大学の6年制過程を卒業・国家資格取得済・そして奨学金の総額は2100万円以上というスペックです。

私についてはこちらの記事を読んでください。

「それだけ努力してきたんだから立派じゃん」と言ってくれる人もいますが、そんな言葉を素直に受け取れない自分がいます。どうしても、「できる人」と自分を比べて、劣っている部分ばかりに目がいってしまうのです。

今回は、「短所ばかりに目を向けてしまう生きづらさ」について、私自身の体験を交えてお話しします。


劣等感は、比較から生まれる

人間は本能的に「比較する生き物」だと思います。

学生時代、私は周囲と比べて「何もかもが足りない」と感じていました。

  • 家にはお金がない(高校2年の時に父が他界し、母子家庭に)
  • 成績もそこそこだけどトップではない
  • 顔がイケメンでもなく、背も高くない
  • コミュニケーションも得意じゃない
  • 非モテ
  • 大学受験では3浪

すべてが「中途半端」で、「勝てる土俵がどこにもない」と感じていた私は、「自分には価値がない」とさえ思っていました。

本来ならば、自分の中にある光る部分を見つけて育てていけばよかったのかもしれません。でも、貧困のなかで日々の生活に追われ、「生き残ること」ばかりに意識がいっていた私は、そんな余裕すら持てなかったのです。


「できる人」が眩しく見える現象

SNSが普及して、他人の成功やキラキラした日常がタイムラインに流れ込んでくる時代。

「〇〇大学卒」「外資系企業に内定」「彼女と旅行」みたいな投稿を見るたびに、胸がチクッと痛くなる。

「なんで自分はこうなれなかったんだろう」
「こんなに頑張ってるのに、報われない」

…そんな気持ちになることは、私だけではないはずです。

人は、自分にないものを持っている人に対して、「嫉妬」や「憧れ」を抱きやすい。そしてそれが、自分自身の価値を下げる材料になってしまうのです。


「短所」は、長所の裏返しでもある

私がコンプレックスを持っていた「人見知り」は、裏を返せば「慎重」で「他人の気持ちに敏感」だとも言えます。

「要領が悪い」ことは、裏を返せば「丁寧で真面目」なのかもしれません。

「背が低い」ことだって、考えようによっては「近寄りやすい」とか「親しみやすい」と見られることもある。

こうした視点は、実際に社会に出てから、いろんな人と関わってようやく気づけるようになりました。

けれど、それまではずっと、自分の短所を「欠点」としか見ていなかった。だから自己肯定感がまったく育たなかったんです。


「自分の良さ」に気づけない環境

私は、貧困家庭に育ちました。

奨学金という名の「借金」を背負って大学に行きました。最初は返済のことなんて全然考えていなかった。でも、卒業間近になって「2100万円」という数字を突きつけられた時、言葉を失いました。

なぜこんなに大きな借金をしてまで、私は大学に行ったのか?
本当に報われる未来が待っているのか?
これから数十年かけて返していけるのか?

そんな不安のなかで、自己肯定感なんて育つわけがないんです。

「自分の良さ」に気づくには、安心して振り返れる環境が必要です。貧困や孤独、学歴コンプレックスを抱えたままだと、自分を振り返る余裕すら持てません。


それでも、「短所」を責めるのはやめよう

ここまで読んで、「自分も似たような状況だ」と思ってくれた方に伝えたいことがあります。

あなたの「短所」は、あなたをダメにするためにあるのではなく、誰かの役に立つためにあるのかもしれません。

たとえば、奨学金で苦しんでいるあなたの経験は、将来同じような立場に立つ誰かの「希望」になれます。

「話すのが苦手」でも、文章で人を感動させる力があるかもしれません。

「自分には何もない」と思っていた私が、こうして記事を書いて、人とつながれるようになったように。


比較するのではなく、「応援」しよう

最後に、私が最近意識していることがあります。

それは、「羨ましい」と思った相手を、素直に応援してみることです。

「なんであいつばっかり…」という気持ちは、どこまでいっても自分を苦しめます。

でも、「すごいな、俺も頑張ろう」と思えたとき、心が少し軽くなるんです。

他人は他人。自分は自分。
自分の歩幅で、自分なりの人生を歩いていけばいい。


おわりに:私が歩いてきた道も、価値がある

私は、奨学金2100万円という重荷を背負って生きています。

それでも、今日こうしてあなたに文章を届けることができました。

「自分の短所にばかり目が行ってしまう」という悩みは、多くの人が抱えているものです。

でも、それに気づけただけで、あなたはもう一歩前に進んでいます。

これからも、そんなあなたに寄り添える記事を、書いていきます。

一緒に、少しずつ、自分を肯定できるようになりましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました