こんにちは、奨学金男です。
私は今、国家資格を活かした専門職でフルタイムで働きながら、奨学金総額2100万円という膨大な借金を返済しています。高校2年生のときに父を亡くし、母子家庭で育ち、3浪の末に私立の6年制大学に進学しました。卒業と同時に、人生最大の借金を背負って社会に出ました。
現在、独身。身長168cm。婚活市場で強みになるとは言いがたいスペックを抱えつつ、それでも毎日を必死に生きています。
私についてはこちらの記事を読んでください。
今回は、そんな私がふと感じてしまう「劣等感」について、率直に書いてみたいと思います。
「結婚して子育てしてる人」がまぶしすぎる理由
街を歩いていて、家族連れを見かける瞬間。
仕事関係の人が、子育てについて話しているとき。
SNSで流れてくる、家族写真や子どもの成長報告。
そんな時、私は正直、胸がギュッと締め付けられます。
「同じ時代を生きてきたはずなのに、どうして私は“こう”なんだろう」
私は今、生きることと返済することに必死です。
食費を削り、休日を削り、睡眠時間すら削って、働いています。
もちろん、誰かを恨んでいるわけではありません。
私が進んだ道の結果が、今の現実です。
でもそれでも、ふとした瞬間に、どうしても比べてしまうのです。
「家庭を築いて、子どもを育てる」という人生の“次のステージ”に進んでいる人を見て。
劣等感の正体は、「選べなかった未来」への喪失感
劣等感の原因は何かと考えた時、私の場合、それは「自分も本当はそうしたかった未来」を見ることだと思います。
私は、子どもが好きです。
先日もクライアント先の同い年の社長の奥さんと子どもが事務所にいたのをほほえましく見ていました。
家族で笑い合う家庭に憧れています。
父を早くに亡くしたからこそ、「自分が父親になることで、家族を守る側に立ちたい」とも思っています。
でも、現実にはそれが難しい。
奨学金という名の重荷が、私の未来の選択肢を一つずつ削っていく。
結婚、出産、育児…。
それらを“自分の人生の一部”として選び取るには、あまりにも時間もお金も足りない。
そんな自覚が、私に「他人と比べること=自分への失望」というサイクルを生み出しています。
「それでも今、ここにいる自分」を否定しないために
では、この劣等感とどう向き合っているか。
正直、毎日うまくできているわけではありません。
SNSを閉じて現実逃避する日もありますし、職場の同僚の家庭の話題から距離を置くこともあります。
でも、ひとつだけ決めていることがあります。
「今の自分を、数字やステータスだけで否定しない」こと。
2100万円という借金を抱えて、それでも働き続けている。
誰にも頼らず、一人で生きている。
少なくとも、毎日、逃げずに向き合っている。
これだけは、誇ってもいいと、自分に言い聞かせています。
結婚・子育ては「勝ち負け」ではない…と分かっていても
世の中には、「結婚がすべてじゃない」とか「子育てができない人生にも価値がある」といった言葉があります。
確かにその通りだと思います。
でも、心のどこかで「それは結婚できる立場の人が言うから説得力があるんだよな…」と思ってしまう自分もいます。
現実には、「できない側」にいる者としての視点がある。
そして私は、その「できないかもしれない未来」と向き合いながら、毎日を生きている。
その事実だけは、軽く扱いたくないのです。
「劣等感」は、希望の裏返し
そもそも、なぜ劣等感を抱くのか。
それは、自分にも“それが欲しい”という気持ちがあるからです。
家族が欲しい
誰かと支え合いたい
自分の人生を、誰かと共有したい
つまり、私はまだあきらめていない。
この現実に傷つきながらも、「それでも可能性を信じたい」と思っている。
だから、私はこの劣等感を、ただの“敗北感”として終わらせたくありません。
未来の選択肢を狭めないために、今やるべきこと
「結婚したくてもできない」
「子育てが現実的じゃない」
そう感じる自分が、それでも未来を諦めないためにやっていることをいくつか紹介します。
① 経済的な自立を徹底する
奨学金返済のペースを落とさないよう、仕事に集中しています。
副業はしていませんが、できる限りスキルアップをし、将来的には働き方の選択肢を増やせるようにしています。
② 自分の「心の余白」を大切にする
追い詰められると、人は希望を持てなくなります。
だから、週に一度は少しだけ自分に優しくする時間を作っています。
コーヒー1杯でも、少し遠出でも、自分をリセットする習慣を持つことで、心を保っています。
③「他人と比べない日」を意識して作る
どうしてもSNSや人間関係の中で劣等感が強くなる日があります。
そんな時は、比べるのをやめる練習をしています。
「昨日の自分とだけ比べる」。昨日の自分より少しでも成長していればいい。
これが、今の私にとっては十分すぎる指針です。
④ 婚活を始める
結婚したいから婚活を始める。
秋に始められるように今は準備期間。
さいごに:あなたも感じていませんか?その劣等感
もしこの記事を読んでいるあなたが、
「自分は周りより遅れている気がする」
「結婚して子育てしてる人が、まぶしすぎて直視できない」
そんなふうに感じていたら、私はあなたの気持ちが少し分かるかもしれません。
人生は、スタートラインもコースもバラバラです。
私のように、家庭環境や経済的事情で遠回りしてきた人間もいます。
でも、どれだけ時間がかかっても、今を生き抜くことでしか、未来は変えられません。
私は、まだ結婚していません。
子どももいません。
でも、「いつか誰かと共に笑える日」を、信じることだけは捨てずに生きています。
同じように苦しんでいる人のヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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