こんにちは。奨学金男です。
私は母子家庭で高校2年生の頃から生活が苦しく、3浪して6年制の大学に進学、国家資格を取得しました。
奨学金の総額は約2100万円。返済はまだまだ長い道のりです。
私についてはこちらの記事を読んでください。
この記事では、自分自身の体験を交えながら
「奨学金は固定金利と変動金利どっちを選ぶべきか」
について、同じように借りようとしている人、返済に悩んでいる人に向けて本音で解説します。
結論:奨学金は「超長期なら固定金利を強く推奨」
私の結論はシンプルです。
✅ 返済が20年以上の長期になるなら、固定金利を強くおすすめします。
✅ 返済期間が短く一括繰上げ返済の目処があるなら、変動金利もあり。
1. そもそも奨学金の固定金利と変動金利の違いとは?
奨学金の利子付貸与は、貸与終了時に固定金利型か変動金利型を選ぶケースが多いです。
返済中の変更はできません。
項目 | 固定金利型 | 変動金利型 |
---|---|---|
金利水準 | 貸与終了時に確定し、返済中変わらない | 貸与終了時に確定し、5年ごと市場動向で見直し |
返済中の安心感 | 返済額がずっと一定 | 金利上昇リスクがある |
返済総額の予測 | 立てやすい | 不確実性がある |
2025年3月貸与終了者の金利 | 1.64% | 1.100% |
上限金利 | 年3.0% | 年3.0% |
私が借りた奨学金の内の1つはJASSO第二種(利子付)。貸与終了時にこの選択をさせられました。
当時はあまり意味が分かっていませんでしたが、今になってこの2つの違いについての重要性が身に染みています。
2. 2100万円借りた私の視点:変動金利はリスクが大きすぎた
正直に書きます。
私は母子家庭出身で貯金も家の資産もない、いわゆる「弱者男性」側の人間です。
奨学金の負債は2100万円。完済まで20年かかる予定です。
この状況で変動金利を選ぶのは怖すぎました。
当時はまだデフレで、金利は低い世の中でした。
将来金利が下がるのであればよいですが、上がる可能性もあり、安全策を取って固定金利にしました。
今考えるとこの選択は正解でした。
- 途中で金利が2〜3%上がったら破綻しかねない
- 返済負担が読めなくなる
- 結婚や子どもなど将来の計画を立てにくい
「人生設計を立てる上で、金利の不安が常にある」というのは本当にストレスです。
なので、長期にわたって返済をする人は固定金利にしておくと良いと思います。
参考までに、当時の固定金利は0.16857142%でした。
一方で、変動金利は0.01%だったようです(当時の書類がなかったのでAIに調べてもらいました)。
それが、現在変動金利を選んでいた場合、0.767%に上がっているようです。
もちろん私は固定金利なので、現在も0.16857142%のままです。
当時何も考えず、金利だけを見て変動金利にしなくてよかったと心から思っています。
3. 固定金利をおすすめする人
✅ 返済期間が15年以上になる人
✅ 収入が安定していない人(フリーター・非正規含む)
✅ 将来の家計計画に不安がある人・将来の家計支出を確定させたい人
✅ 「安心感」を重視したい人
特に母子家庭出身や貧困層出身だと「実家の援助でまとめて返す」みたいなルートはまず無理です。
一括返済するつもりがないなら、なおさら固定金利が向いています。
4. 変動金利が向いている人
✅ 短期で完済できる見込みがある
✅ 年収が高く、繰上返済の目処がある(低金利の間に早く返せる)
✅ 金利のリスクを受け入れられる(最大3.0%まで膨らむ可能性あり)
私のように2100万円を20年以上かけて返す人間とは逆のタイプです。
5. 固定金利と変動金利の金利水準の目安
時期によりますが、JASSOの第二種奨学金(2025年3月貸与終了者)の場合、前述しましたが、
- 固定金利:年1.64%
- 変動金利:年1.100%(初期は固定よりわずかに低いが、金利上昇リスクあり)
最近は金利が上がり始めています。これからそういうトレンドになっていくと思います。
長期で見れば、変動金利のリスクを軽く考えない方が良いでしょう。
ちなみに、一般的なローンの金利は以下の通りです。
- 住宅ローン:0.4%前後~1.7%前後
- 銀行カードローン/フリーローン:1%~14%台
- 消費者金融カードローン:3%~18%
奨学金は比較的低金利です(一方で教育ローンはもっと高い)。
6. まとめ:弱者男性・母子家庭出身者こそ固定金利を選ぼう
✅ 私は母子家庭で貧困寄りの家庭出身
✅ 2100万円借りた超長期返済プラン
✅ 変動金利のリスクを負えない
同じように「奨学金を借りるけど不安」「自分は弱者男性寄りだ」「将来が読めない」
そう感じる人には固定金利を強くおすすめします。
奨学金は人生を変える武器にもなりますが、金利リスクを放置すると凶器にもなります。
だからこそ、身の丈にあった安心を選んでください。
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