国家資格を取っても貧困は終わらなかった話|2100万円の奨学金を背負った私のリアル

こんにちは、奨学金男です。

今日は、私の人生の中でも特に重く、だけど誰かの役に立つかもしれない「貧困×奨学金×国家資格」のリアルな話をしたいと思います。

もし今、これから奨学金を借りようとしている人。
今、返済に追われて苦しんでいる人。
あるいは「努力すれば報われる」と信じて進学を決意しようとしている人がいたら、この記事があなたの判断材料の一つになればと思います。


【プロフィール】私が奨学金を借りることになった理由

私は、身長168cm、現在独身のアラサー男性です。
高校2年生のときに父を病気で亡くし、それ以降は母子家庭。母はフルタイムで働きながら私を育ててくれました。

もともと裕福な家庭ではなかったため、「大学に行くなら奨学金は当然」という空気は家庭内でも当たり前でした。むしろ「行けるだけでもありがたい」と。

しかし、私は大学受験に3浪。
そこから6年制の私立大学へ進学し、国家資格を取得しました。高校・浪人・大学にかかった学費・生活費・受験費用などのほとんどを奨学金と教育ローンで賄い、その総額は2,100万円以上に。

つまり私は「努力して資格を取って、やっと貧困から抜け出せる」と信じて突き進んだ「かつての希望」だったのです。

私についてはこちらの記事を読んでください。


【現実】国家資格を取っても、人生はバラ色じゃなかった

大学を卒業し、国家資格を手に入れ、それを活かした職に就職。
周囲から見れば「安定していて将来も安心」「もう人生成功したね」と言われるようになりました。

でも現実は違いました。

新卒時の手取り月収は20万円台。
そこから奨学金と教育ローンの返済に充て、家賃や光熱費、通信費、食費で赤字になりました。
実際は奨学金の返済は10月からだったのと、ボーナスがもらえるおかげで何とか最終的にはプラスになりました。

その後、昇給したおかげで貯蓄・積立投資ができるようになりました。

ただ、新卒当時の私は友達との飲み会も旅行もほぼ無理。
結婚どころか、恋愛すら躊躇する経済状況。

私にとって「国家資格」とは、
安定した生活ではなく、貧困の中で静かに溺れないための浮き輪だったのです。


【奨学金の落とし穴】借りるときは“希望”、返すときは“呪い”

奨学金は、「借金」です。
もちろん、それは誰もが理解しているはずです。

でも、問題は「借りる段階では、現実の重みを想像できないこと」です。

私もそうでした。

  • 月に数万円なら返せるでしょ
  • 国家資格があるから仕事は安定するはず
  • 将来、年収も高いだろう
  • 何とかなる。借りないと進学できないし

そう信じていました。というか、社会人経験もない子どもの私はそう思っていました。

しかし現実は、

  • 月収20万円台で、手取りが少ない
  • 奨学金返済額が高すぎて貯金できない
  • 心身ともに余裕がない日常

気づけば、借りたときの期待が、そのまま「呪い」になっていたのです。


【弱者男性という生きづらさ】努力しても“社会の構造”には勝てない

私は今でこそ「弱者男性」という言葉を知っていますが、当時はその自覚すらありませんでした。

でも、今振り返るとこう思います。

  • 低身長で恋愛市場での評価が低い
  • 母子家庭で経済資本が乏しい
  • 学歴はあるが実家の支援はゼロ
  • 奨学金2,100万円という重荷を背負っている

この構造の中で、どれだけ努力しても「社会的に上がること」は非常に難しい。
現代は“自己責任論”が強い社会です。「選んだのは自分でしょ?」「もっと頑張れば?」という声がネットでもリアルでも聞こえてきます。

でも、努力しても報われないことは本当にある。
“スタートライン”が違いすぎる現実を無視してはいけない。

私がこの記事で伝えたいのは、「それでも生きていく道はある」ということです。


【それでも前に進む】借金があっても、自分を責めないで

今、私は奨学金を返済しながら、少しずつ人生の立て直しをしています。

正直に言えば、国家資格の仕事が多忙で仕事以外何もできない状況でした。
でも、なにも人生が明るくならない現状を見て、頑張って前に進もうと思いました。

もちろん、すぐに成果が出るわけではありません。
けれど、「何もできない自分」から「少しでも動ける自分」になれたことが、自信につながっています。


【これから奨学金を借りる人へ】知っておいてほしい現実

もし、あなたがこれから奨学金を借りようとしているなら。

「進学=成功」ではないこと。
「国家資格=安泰」ではないこと。

そして、「借金=人生の重荷」になり得ること。

この現実をきちんと理解した上で、それでも必要だと思えるなら、借りるべきです。
でも、できるなら「借りないための選択肢」や「リスクを減らす工夫」は全力で探してほしい。

  • 国公立大学に進学する
  • 社会人になって進学費用を貯めてから進学する
  • 奨学金以外の支援制度を活用する
  • 在学中から副業やスキルアップを目指す

未来の自分のために、今の選択を慎重にしてほしいと思います。


【すでに返済に苦しんでいる人へ】あなたは一人じゃない

奨学金の返済で悩んでいる人は、あなただけではありません。
私もそうですし、全国に何万人もの「見えない仲間」がいます。

  • 返済猶予制度(減額・延長・一時停止)
  • 返還免除の対象制度(一定条件)
  • 副業や収入増の選択肢を持つこと

一人で抱え込まず、制度や選択肢を調べ、使えるものは全て使いましょう。

そして、何より「自分を責めないでください」。

あなたは、よくここまで頑張ってきた。
今日を生きているだけでも、十分すごいことです。


まとめ:貧困は終わらなかったけど、絶望もまた続かない

「国家資格を取っても貧困は終わらなかった」というのが、私の率直な実体験です。
でも、それは「絶望が終わらない」という意味ではありません。

少しずつでも、人生を再構築することはできます。
完璧な成功じゃなくていい。

これからもこのブログでは、「脱・弱者男性」を目指して、私の体験や考えを綴っていきます。
もしあなたが今苦しんでいるなら、ぜひまた読みにきてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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