こんにちは、奨学金男です。
私は奨学金を総額2,100万円以上借りて大学に通った、いわば「借金スタート」の社会人です。高校2年生のときに父を亡くし、母子家庭で育ちました。3浪の末に6年制の私立大学に進学し、国家資格を取得。身長168cm、独身の30代男性。世間でいう「弱者男性」「貧困男性」といわれる属性をほぼコンプリートしています。
私についてはこちらの記事を読んでください。
そんな私でも、日々生活を工夫しながら、なんとか奨学金を返済しています。今回は、そんな日々の中で「車を手放したら、思いがけずお金が返ってきた」話をしたいと思います。
これから奨学金を借りようとしている人や、今まさに返済に苦しんでいる人にとって、参考になる「節約術」の一つになれば幸いです。
「車を持ち続けること=コスト」という現実
社会人になって数年、私は自動車を所有していました。
車は正直、便利です。とくに地方在住だと「車がないと生活できない」と言われることもありますし、私自身も大学時代から「車がある生活」が当たり前になっていました。
でも、ある日ふと思ったんです。
「この車、本当に必要か?」
奨学金の返済額は、月にして約8万円。家賃や生活費を除けば、貯金どころか赤字になる月もありました。
そのときに立ち止まって、車にかかる「本当のコスト」をざっくり計算してみたんです。
- 自動車税:年39,500円(普通自動車)
- 自動車保険:年約70,000円
- ガソリン代:月約6,000円(年72,000円)
- 車検:2年に1回約150,000円
- 点検:車検のない年に約10,000円
- 駐車場代:月約5,000円(年60,000円)
合計で、年25~30万円以上が車の維持費として消えていたのです。
私は車検をディーラーにお任せしていたので、もう少し安く済ませようと思えばできたと思います。
しかし、古い車だったので、ディーラーで車検をおこなっていました。
また、古い車ということもあり、点検時にパーツの取り換え等も起こり、一般的な車検や点検費用よりも高額になっていました。
通勤に車は不要。休日は近場で済ますことが多い。もはや「車は贅沢品」だと気づいた瞬間でした。
車検前に「売る」ことを決意
ちょうどその頃、車検の通知が届きました。
「このまま乗り続ければ、数万円の出費が確定する」
そこで私は思い切って、車を売ることを決めました。
ネットでいくつかの中古車買取サイトを比較して、一括査定を申し込んでみたところ、予想以上にすぐ連絡が来ました。
最終的に、中古で購入した時の価格の3分の1程度の金額で売れました。売れただけでもありがたいと思いましたが、思ったよりも実入りが良かったです。
そして、実はこの後にさらに嬉しい出来事があったのです。
しばらくたって、「還付金」の通知が届いた
車を売ってからしばらく経ったある日、一通の封筒が届きました。
「過誤納金等還付通知書件支払案内書」
最初はなんのことか分かりませんでしたが、よく読むとこう書いてありました。
上記の通り納め過ぎの税金等をお返しします。
正直、完全に予想外でした。売却してそれで終わりだと思っていたのです。
還付金額は29,700円。それだけの金額でも、貧困生活には嬉しい誤算です。
でもこれ、「気づかなかったら損するところだった」
通知書の最後には、こうも書いてありました。
支払い期限(〇年〇月〇日)までに●●銀行で還付金をお受け取りください。
…これ、ヤバくないですか?
もし私がこの封筒を「どうせまた何かの請求だろ」と思ってゴミ箱に捨てていたら、29,700円は水の泡だったのです。
奨学金を返済している身としては、29,700円は大金です。たった1通の封筒に気づかなかっただけで、損するところでした。
車を手放して得た「3つのメリット」
1. 毎月の支出が確実に減った
先述の通り、車にかかるコストは年間で約25~30万円。
月にして約2~2.5万円の固定費が消えたことで、奨学金の返済にも余裕ができました。
これは精神的にもかなり大きいです。
2. 「還付金」という思わぬ収入もあった
売却益+還付金で、思った以上にお金が手に入りました。
これは丸々浪費に使うのではなく、貯蓄・投資に当てました。
人によっては奨学金を繰り上げ返済したほうが良いという人もいるかもしれませんが、私は繰り上げ返済をしない作戦を取っています。
3. 「持たない」選択が人生を軽くした
車を手放したことで、行動範囲は狭まりましたが、「無駄な外出」や「無意識のコンビニ立ち寄り」も減りました。
その結果、支出そのものが減る好循環が生まれました。
車の売却を考えるときの注意点
車を手放すことにはもちろんメリットだけでなく、デメリットもあります。
- 通勤や買い物で不便になる可能性
- 移動の自由度が下がる
- 雨の日や急な用事で困る
でも、もし今あなたが、
- 奨学金の返済に苦しんでいる
- 支出を少しでも減らしたい
- 車を持つ意味に疑問を感じている
という状態であれば、一度「車を持ち続けるべきか?」を真剣に見直してみる価値はあると思います。
還付金の受け取りを忘れないために
最後に一番伝えたいのはここです。
「車を売ったら、税金が戻ってくる可能性がある。そして、それには期限がある」
封筒は地味で、目立ちません。内容も分かりにくい。でも、それを見逃すと数千〜数万円を損することもあるのです。
もし今あなたが車を売ろうとしている、もしくは売った直後なら、
- 郵便物をこまめにチェックする
- 市税事務所や県税事務所からの郵送物は開封する
- もし何も届いていないなら、還付があるか問い合わせる
この3つを徹底してください。
奨学金返済生活は「情報」と「行動力」が命
私は、奨学金2100万円という人生最大の借金を抱えながら、日々の生活で「何ができるか?」を考え続けています。
車の売却もその一つ。そして、今回のように「思いがけずお金が返ってきた」という体験は、小さな希望になります。
このブログでは、これからも
- 弱者男性としての生きづらさ
- 母子家庭・貧困家庭で育ったリアル
- 奨学金返済という現実との向き合い方
を発信していきます。
少しでも「同じような状況の誰か」の役に立てれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あなたの人生にも、「返すだけの絶望」だけでなく、少しでも「返ってくる希望」がありますように。
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