7年ぶりの1000円カットで気づいた「貧困とコスパの罠」|奨学金2100万円を抱える弱者男性のリアル体験記

人生論・貧困・奨学金

こんにちは、奨学金男です。

先日、7年ぶりに「1000円カット」に行ってきました。
正確に言えば、もう「1000円」ではなくて「1400円」になっていました。たかが400円の値上げかもしれませんが、今の私の生活にとっては大きな違いです。2100万円を超える奨学金を返済しながら、母子家庭出身で独身、身長168cmの「弱者男性」として生きていると、こうした小さな出費の積み重ねが、心にのしかかってきます。

私についてはこちらの記事を読んでください。

今回は「1000円カットに7年ぶりに行って感じたこと」から、貧困・弱者男性・奨学金返済という私の現実について、包み隠さずお話しします。これから奨学金を借りようとしている方や、今まさに返済に苦しんでいる方に、少しでもリアルな参考になれば幸いです。


なぜ7年間も1000円カットに行かなかったのか

そもそも、なぜ7年もの間、私は1000円カットに行かなかったのか。理由はシンプルで、「少しでもマシな髪型にしたい」という見栄と、「職場で清潔感を保ちたい」という社会的な圧力があったからです。

母子家庭で育ち、大学は奨学金をフル活用して進学しました。高校2年のときに父を亡くしてから、家庭に経済的余裕は一切ありませんでした。それでも6年制の私立大学に進み、国家資格を取得しました。結果、背負った奨学金は2100万円以上。

そんな私にとって、「髪型にお金をかけるのは無駄」だと思っていましたが、人と接する仕事をしている以上、どうしても見た目は気になる。だからここ数年は、美容院に通い続けていました。

また、たまたま気兼ねなくコミュニケーションを取ることのできる美容師に出会い、多少お金がかかっても気が楽な方が良いと思い、その美容師さんに切ってもらっていました。

しかし、今回しばらく美容院に行っていなかったのですが、人前に出なくてはいけない機会があり、髪を切っておかなければならなくなりました。
いつもの美容院に予約をしたのですが、予定が合わず今回は1000円カットに行くことになりました。


「1000円カット」が1400円になっていた衝撃

いざお店に入ってみると、まず驚いたのは値段。7年前は1000円だったはずが、今では1400円。
「たった400円」と思う人もいるでしょう。しかし、私にとってはその400円の積み重ねが死活問題。

  • 毎月返済する奨学金 → 数万円
  • 家賃や光熱費 → 最低限
  • 交際費 → ほぼゼロ

こんな生活の中での400円は、なんだかすごく損をした気分になりました。
普段は1400円よりも高いお金で切ってもらっているにもかかわらずです。

「貧困層にとってのインフレの影響は大きい」とよく言われますが、まさにその通り。髪を切るだけで、目に見えて生活コストが上がっていることを実感しました。


コスパの罠:安いはずなのに損をする?

今回切ってくれたのは、普段とは違う理容師さんでした。結果として、正直あまり気に入らない仕上がりに…。

1000円カット(正確には1400円カット)は確かに安い。けれど、担当する人によって当たり外れがある。私のようにコミュ障で、自分の希望を細かく伝えるのが苦手だと、余計に「ハズレ」を引きやすい。

結局、微妙な髪型になってしまい、気分も沈みました。これなら少し高くても美容院に行ったほうが、コスパがいいのかもしれません。

つまり、「安さに飛びついた結果、逆に損をする」という貧困層特有の罠にハマったのです。


コミュ障と貧困の合わせ技

「髪型の注文くらい、ちゃんと伝えればいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。
でも、私のようなコミュ障にとって、それが本当に難しいのです。

  • 「もう少し短くしてください」と言うのが怖い
  • 「横は刈り上げすぎないでください」と伝える勇気が出ない
  • 結果、妥協して微妙な髪型のまま終了

これって、単に美容院や1000円カットの問題ではなく、私の人生そのものに重なっているように思います。自分の希望をうまく言えず、社会の中で損をし続ける――。

そして、その背景には「お金がない」という現実が常にある。お金があれば、もっと自由に選択できるのに。


奨学金2100万円がもたらす「選択肢のなさ」

私が奨学金を背負って気づいたことのひとつは、「借金は選択肢を奪う」ということです。

  • 髪を切る → 1000円カットか美容院かで悩む
  • 服を買う → 安物を我慢して着続ける
  • 食事 → 贅沢はできない
  • 恋愛や結婚 → 経済的に考えられない

本来なら自由に選べるはずのことが、すべて「お金がないから」という理由で制限される。

髪型ひとつをとっても、「お金を払って納得のいくサービスを受ける」という当たり前の行為ができない。奨学金2100万円という重荷は、こういう日常の細部にまで影響を与えてきます。


1000円カット体験から見えた「弱者男性の現実」

今回の1000円カット体験を通じて、私は改めて「弱者男性の生きづらさ」を痛感しました。

  • 経済的に余裕がないから、安いサービスしか選べない
  • コミュ障だから、自分の希望をうまく伝えられない
  • 結果、満足度が低く、精神的にも疲れる

これって、まさに「負のループ」だと思います。

安さを求めたはずが、逆にコスパが悪くなる。そして、その小さな不満や失敗が積み重なって、「やっぱり自分はダメなんだ」という自己否定につながる。

弱者男性が抜け出せない理由のひとつは、まさにここにあるのではないでしょうか。


読者へのメッセージ

もしこの記事を読んでいるあなたが、奨学金の返済に悩んでいたり、貧困や生きづらさを抱えているなら、声を大にして伝えたいです。

「あなたはひとりじゃない」と。

私も2100万円以上の奨学金を抱え、日々の生活に苦しみながら、それでもこうして言葉を発信しています。弱者男性だからこそ、見える景色や共感できる痛みがあるはずです。

1000円カットで失敗した髪型を眺めながら、私は「同じように苦しんでいる人に、この現実を伝えたい」と強く思いました。


■ まとめ

  • 7年ぶりに1000円カットに行ったら1400円になっていた
  • 安いけど担当者次第で「ハズレ」を引くリスクが高い
  • コミュ障だと注文ができず、さらに不満が残る
  • 借金(奨学金)があると選択肢が奪われ、日常生活の細部まで影響する
  • これは弱者男性や貧困層が直面する「コスパの罠」

1000円カットは、ただの散髪体験ではありませんでした。そこから見えてきたのは、奨学金と貧困、そして弱者男性という生きづらい現実そのものだったのです。

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