こんにちは、奨学金男です。
ここ数日、風邪をひいて寝込んでいました。
喉が焼けるように痛くて、熱があり、寒気もひどい。布団にくるまっても悪寒がおさまらず、何をする気力も起きません。
体調を崩すと、いつも思い知らされることがあります。
「自分には、頼れる人がいない」
「一人で生きているという事実が、体調不良で何倍にも重く感じられる」
たかが風邪。されど風邪。
こういうときにこそ、自分が社会の“弱者”であることを痛感します。
この記事は、そんな弱った私が、風邪の中で感じた孤独と貧困のリアルを綴ったものです。
母子家庭・3浪・私立6年制大学・奨学金2100万円の人生
私の人生は、いわゆる「普通の幸せ」とは少し離れた道を歩んできました。
高校2年生のときに父を亡くし、母子家庭になりました。
家庭の収入は一気に減り、大学進学のために3浪。受かったのは、学費が年間200万円を超える6年制の私立大学。
大学に通うためには、奨学金を借りるしか道がありませんでした。
結果、卒業時には2100万円以上の借金を背負うことになりました。
もちろん、奨学金には利子がつきます。
返済総額は膨れ上がり、私の人生の選択肢は大きく狭まりました。
大学を出て、国家資格を取った今でも、借金返済と生活の両立に必死で、自分の将来に希望が持てない日々が続いています。
私についてはこちらの記事を読んでください。
一人暮らしの風邪は、想像以上に「精神」にくる
風邪をひくと、まず思うのがこれです。
「このまま寝込んで、起きられなくなったら、誰が気づいてくれるんだろう?」
部屋で布団にくるまりながら、ぼんやり天井を見ていると、
救急車を呼ぶ気力すらないとき、自分が社会から孤立していることを改めて思い知らされます。
買い物に行く体力がない。
だけど食べ物はない。
薬も切れている。
貧困×孤独×体調不良の三重苦。
これが「社会的弱者」の現実です。
「看病してくれる人がいること」が、どれだけ尊いことか
風邪をひいて寝込んでいると、ふと昔の記憶が蘇ります。
母が作ってくれたおかゆの味。
「早く良くなるといいね」って言ってくれた、友達の声。
でも、今は違います。
誰も、いません。
LINEは鳴らない。電話も来ない。
SNSを開いても、他人のリア充投稿ばかりが目に飛び込んできます。
ふとしたとき、涙がこぼれました。
「自分には誰もいない」っていう現実が、体調不良によって何倍も重くのしかかるんです。
弱者男性が風邪をひいたとき、命すら危うくなることがある
たかが風邪、されど風邪。
それは健康な人、頼れる家族がいる人の言葉です。
孤独で、貧困で、誰にも頼れず、医療にも簡単にアクセスできない人にとって、風邪は命に関わる問題です。
救急車を呼ぶ?
「こんなことで呼んでいいのか…」って躊躇する。
病院に行く?
初診料で数千円かかる。
そもそも病院に行く元気がない
ドラッグストアに行く?
これも熱でふらふらして外に出られない。
自分が健康でいることが、生活の「最後の砦」。
そこが崩れると、一気に生活基盤がぐらつく。
体調を崩すと、いつも「自分が社会の最底辺を生きているんだ」と自覚させられます。
奨学金返済があるから、休めない。休むことが「罪」になる
現在、私は資格職で働きながら、毎月返済を続けています。
- 毎月の奨学金返済
- 家賃
- 通信費・光熱費・食費・保険
生きていくだけでもたくさんお金がかかります。
余裕など、まったくありません。
個人事業主であれば休んでしまったらそのまま給料に響いてしまいます。
私は、サラリーマンなので風邪をひいて仕事を休んでも給料は変わりません。
それでも、仕事を休んでしまうと周りに迷惑が掛かってしまいます。
「風邪をひいても休めない」
この国には、そんな若者がたくさんいます。
そして、その多くが、かつての私のように奨学金を借りて、人生のスタートラインから「マイナス」を背負っているのです。
あなたも、今孤独な中で風邪をひいているかもしれない
この記事を読んでいるあなたも、今まさに布団の中で体調が悪く、
「誰かに頼りたい」と思いながら、誰にも連絡できずにいるかもしれません。
そんなとき、私があなたに伝えたいことは、ひとつだけです。
「あなたは一人じゃない」
このブログを通じて、私はあなたとつながっています。
奨学金返済で苦しんでいる人、母子家庭育ちで社会から孤立している人、弱者男性と呼ばれ、恋愛も友情も遠い存在の人――
私も、あなたと同じです。
同じ痛みを、同じ孤独を、抱えて生きています。
実はこんな制度・支援があるって知ってますか?
風邪をきっかけに、生活の立て直しを考えた方へ。
知られていないだけで、以下のような制度があります:
- 奨学金の「返還猶予制度」(収入が一定以下の人は返済を一時ストップできる)
- 奨学金の「減額返還制度」(返済期間は伸びるが、月々の返済額を減額できる)
- 医療費控除や公的医療助成制度
少しでも「助けになる情報」があると、生きやすさは変わります。
さいごに:風邪がくれた“孤独の再確認”と、希望の芽
今回の風邪は、私に多くのことを再確認させてくれました。
- 自分は一人だという現実
- 貧困状態では風邪すら命取り
- だけど、誰かに言葉を届けることでつながれる希望
孤独って、心を蝕みます。
でも、孤独を“言葉にする”ことで、少しだけ楽になります。
だから私はブログを書いています。
「自分の体験を共有することで、誰かが少しでも救われるかもしれない」と信じて。
おわりに
この記事が、いま風邪をひいて孤独に泣いているあなたにとって、
「一人じゃない」と思える小さな支えになりますように。
私も、あなたと同じ場所を生きています。
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