こんにちは、奨学金男です。
私は今、奨学金の返済総額が2,100万円を超えています。高校2年生の時に父を亡くし、母子家庭で育ちました。そこから3浪して、私立の6年制大学に進学。国家資格を取得しましたが、それでも人生は思ったほど甘くはありませんでした。
私についてはこちらの記事を読んでください。
身長は168cm、独身。
就職してからも人付き合いがうまくいかず、「自分って本当にダメなんじゃないか?」と感じることが多くあります。
今日も、仕事関係の人とバスで30分一緒だったのに、全然会話が続かなかった。沈黙が怖くて、何か話しても会話が続かない。
そんな私が今日、語りたいのは「コミュ障の自分」についてです。
コミュ障とは何か?──言葉にできない「生きづらさ」
「コミュ障」──コミュニケーション障害の略ですが、医療的な診断名ではありません。
世間では「会話が苦手」「人付き合いが下手」「空気が読めない」といった意味で使われますが、実際に当事者としての感覚はもっと深刻です。
- 頭の中では話したいことがあるのに、言葉にならない
- 話しかけるタイミングを逃して、結局一言も話せない
- 自分が何か言えば場がシラける気がして、黙ってしまう
これが日常の中で何度も繰り返されると、自己否定がどんどん強くなっていきます。
「自分は価値のない人間なんじゃないか」
「どうせ誰にも必要とされてない」
こう思い始めると、行動そのものが怖くなってしまうんです。
バスの中で痛感した「自分はやっぱりコミュ障だ」
冒頭でも書きましたが、仕事関係の人とバスで移動する機会がありました。たった30分の道のり。でも、その時間が地獄のように感じました。
気まずさを紛らわすために、スマホをいじる。けど、何を見ても頭に入ってこない。
「なんか話さなきゃ…」と思って口を開いても、会話が続かずまた沈黙が生まれる。
結局、盛り上がらず微妙な空気のまま目的地に着いてしまいました。
相手は特に不機嫌ではありませんでしたが、僕の中では「失敗した」「またダメだった」という自己否定の声が鳴り止みません。
コミュ障は生まれつきじゃない。環境が作る「話せなさ」
私は幼少期から人見知りだったわけではありません。
むしろ活発な方で、小学校の授業も手を挙げて積極的に発言するタイプでした。
今でも覚えています。
小4の時、急に手を挙げて発言ができなくなったのです。
別になにかあったわけでもないのに突然です。
それからずっと私の中の“話せなさ”が育てていった気がします。
そこに追い打ちをかけるように父を失ったり、浪人したりと様々なことが起こりました。
周囲の同級生はどんどん進学していくのに、自分は浪人、そして3浪
この「社会とのズレ」こそが、僕の中の“話せなさ”を育てていった気がします。
そのうち、人と話すことも少なくなっていき、次第に、
「人と話す資格が自分にあるのか?」
そんな気持ちが、いつも心の奥底にありました。
弱者男性であること、貧困であることは、声を失うこと
自分の立場に似た人たち──いわゆる「弱者男性」と呼ばれる人たち──が感じている苦しさは、「社会に自分の声が届かない」ことだと思います。
貧困で進学が厳しい、恋愛からも遠い、容姿や身長で評価されがち。
でも、これを「つらい」と口にした瞬間、「甘えるな」と一蹴される。
だから、黙るしかない。
でも、それが“コミュ障”という形で、日常生活に現れてくるのではないでしょうか。
解決法なんて簡単にない。でも、言葉にすることはできる
正直、私は「コミュ障を治す方法」なんて知りません。
でも、ひとつ確かなことがあります。
言葉にすること。
これだけは、誰にでもできる小さな一歩です。
このブログも、まさにその一歩です。
ここに訪れてくれた人の中には、
- 奨学金をこれから借りようとしている人
- すでに返済に苦しんでいる人
- 僕と同じように、コミュニケーションに悩んでいる人
そんな人がいると思います。
僕はあなたに、「それでも、あなたはここにいていい」と伝えたいです。
奨学金返済とコミュ障──ダブルパンチの現実
奨学金の返済総額2,100万円というのは、想像を超える重さです。
毎月の返済額は家賃と変わらないほど。
これに加えて、人付き合いが苦手で仕事もうまくいかない。
「もう詰んでるじゃん」って、何度も思いました。
でも、そんな私でも、今こうして発信する場所があります。
さいごに:コミュ障は「罪」ではない
社会の中で、「話せる人」が得をするのは事実です。
でも、「話せない人」にだって、生きる権利も、幸せを求める権利もあるはずです。
コミュ障は、誰かに迷惑をかけるものではありません。
むしろ、自分を守るための鎧だったりします。
私も、まだまだ人と関わるのが怖いときがあります。
でも、そんな自分を少しずつ言葉にして、認めてあげることから始めたい。
というかそうでないと婚活ができない。
このブログを通じて、誰か一人でも「自分はダメじゃない」と思えるきっかけになったら嬉しいです。
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