こんにちは、奨学金男です。
夏休みが終わるこの時期になると、よく「学校に行きたくない」「仕事に戻るのが憂うつ」といった声を聞きます。実は私も毎年この時期になると、重たい気分になります。特に小・中・高・大学すべての期間で夏休みが終わるたび、「学校に行きたくない」「また地獄が始まる」と感じていました。
でも、この感情って、もしかしたら“個人の問題”じゃないのかもしれません。社会的な背景や、私たちが置かれている立場によって引き起こされている可能性があるんです。
今回は、母子家庭で育ち、父を高校2年で亡くし、三浪して私立大学の6年制課程に進み、奨学金2100万円以上を背負った私が、「なぜ長期休暇明けに学校や仕事がつらくなるのか?」について、経験も交えてお話ししたいと思います。
私についてはこちらの記事を読んでください。
「9月1日」が怖い。あの頃の私もそうだった
「9月1日は、子どもの自殺が一年で最も多い日」──あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
これは単なる偶然ではありません。
夏休みという“逃げ場”から、学校という“戦場”へ戻るタイミングで、多くの人が心を壊してしまうのです。私自身、毎年長期休暇が終わった後学校へ行くのが憂鬱でした。周りのみんなは学校が始まって楽しそうに会話をしていて、何もかも自分とは違う人間たちの集まりなんだと思っていました。
なぜ長期休暇明けはつらくなるのか?
1. 心のストレスが一気に押し寄せる
学校や職場は、「居場所」がはっきりしていない人にとっては、とてつもないストレス源です。夏休み中はそれが一時的に遮断されますが、休み明けにはすべてが一気に戻ってきます。
- 友達とうまくいくかな…
- 成績は大丈夫かな…
- また先生に怒られるのかな…
- 同僚と気まずい関係のままかもしれない…
こんな不安が頭の中で渦を巻き、朝起きるのが怖くなってきます。
2. 生活リズムが急変することによる“適応ストレス”
休み中は、夜更かしもできるし、誰とも話さず一日中家にいることもできます。でも学校や仕事が始まると、それまでの自由な生活から一転、「集団のルール」に合わせる必要が出てきます。
これは身体だけでなく、心にも大きな負担をかけます。特に、貧困家庭や母子家庭で育った人は、生活リズムを整えるだけでも一苦労。例えば、親が朝から晩まで働いてる家庭は、食事も睡眠もバラバラになります。
拍車をかけて自分を律することが苦手な私は当然生活リズムはめちゃくちゃになっていました。
3. いじめ・孤立・人間関係への不安
夏休み中、学校でのいじめや孤立からは一時的に解放されます。でも、それが「また始まる」という恐怖は、ずっと心の奥でくすぶっているのです。
奨学金2100万円──「努力すれば報われる」なんて、嘘だった?
私は最終的に、国家資格を取れる6年制の私立大学に進学しましたが、そのために背負った奨学金の総額は2100万円以上です。
「頑張ればきっと報われる」と信じて勉強してきました。でも、現実は違いました。
- 年収はそこそこあるのに、返済に追われて十分貯金ができない
- 奨学金の話をすると、相手に引かれる
- 20年間返還が続くことを考えると、ゾッとする
正直、「なんのために生きているんだろう」と思う瞬間が、今でもあります。
■身長168cm、独身、弱者男性──「普通」になれなかった自分
世の中には、「普通の男性像」があります。
高身長、年収〇〇万円以上、結婚して子どもがいて、マイホームを持っている。
でも私は、どれにも当てはまらない。
- 身長は168cm
- 独身
- 奨学金返済地獄
- 母子家庭育ち
自己責任だと言われたら、何も言い返せない。でも、誰かに聞いてほしかった。こんな人生を生きている人間もいるって。
じゃあ、どうすればいいのか?【読者へのメッセージ】
この記事を読んでくれているあなたが、今つらい気持ちでいるなら、伝えたいことがあります。
まず、自分を責めないでください
「行きたくない」と思うのは、あなたが弱いからではありません。むしろ、感受性が強くて、ちゃんと周囲を感じ取っている証拠です。
休んでもいい。逃げてもいい。
学校や職場は、あなたの人生のすべてじゃありません。逃げたって、生きていればまたやり直せる。
私は三浪しています。27歳でようやく大学を卒業しました。でも、遅れても、何度でも、人生は立て直せます。
頼れる制度やサービスを活用しよう
- 不登校支援NPO
- フリースクール
- 学校のスクールカウンセラー
- 生活困窮者向けの支援窓口
- SNSで同じ悩みを持つ人とのつながりを探す
「助けて」と言えることは、恥じゃない。生き延びるための戦略です。
今では生成AIも相談に乗ってくれるようです。
私が子どもの頃だったら大人に頼るのはなんだか恥ずかしいという気持ちがありました。
生成AIならそんなことも思わず気軽に相談ができるかもしれません。
【まとめ】「夏の終わり」は、新しい生き方の始まりかもしれない
夏休み明け、誰にも会いたくなくて、部屋にこもっていたかったあの頃の自分に言いたい。
「まだ終わりじゃない。これから何度でもやり直せるよ」と。
このブログでは、今後も「奨学金地獄」「貧困」「弱者男性」のリアルを発信していきます。
もし、あなたも同じような悩みを抱えているなら、コメントでもいいし、メールでもいいので気軽に話しかけてください。一人で抱え込まないで。
あなたの明日が、少しでも軽くなりますように。
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