こんにちは、奨学金男です。
「奨学金」という言葉に、どんな感情を抱きますか?
未来への希望?
それとも、終わりの見えない借金?
私の場合は、社会に出てからは後者でした。
奨学金総額は2100万円以上。
これは、6年制の私立大学に進学した私が、3浪を経て手にした「学び」と「資格」の代償です。
しかも、高校2年のときに父が亡くなり、母子家庭で育った背景もあり、経済的支援は見込めません。
この記事では、そんな私が奨学金があるから諦めたこと3つ、そして、それでも「人生に後悔していない理由」について赤裸々に語っていきます。
もし、今この記事を読んでいるあなたが、
- 奨学金を借りようか悩んでいる
- 奨学金返済で人生を諦めかけている
- 社会の「勝ち組」レールから外れて苦しんでいる
のなら、この記事が少しでも希望の灯になれば嬉しいです。
■プロフィール(自己紹介)
まずは簡単に私のプロフィールをご紹介します。
- 母子家庭(高校2年生以降)
- 大学進学のために3浪(予備校に通うために教育ローンも借りる)
- 6年制の国家資格系大学へ進学(私立)
- 奨学金総額(浪人時の教育ローン込):2,100万円以上
- 身長168cm、独身男性
- 奨学金は繰り上げ返済せず、月々返済をしながらNISAで積立投資中
いわゆる「弱者男性」とされるカテゴリに入るかもしれません。3浪、独身、非モテ、奨学金地獄、そして貧困の連鎖。
けれど、この記事を通じて「弱者」というレッテルにどう向き合ってきたか、そしてどう乗り越えようとしているかも語ります。
私についてはこちらの記事を読んでください。
■奨学金で諦めたこと①:大学院進学
一つ目に諦めたのは、大学院への進学です。
私は国家資格を取得したものの、もっと専門的に学びたい分野がありました。
周囲の中には、奨学金を借りながらでも大学院に進学する人もいました。
でも私は、すでに2100万円以上という圧倒的な返済が待ち構えていたことと、母にも働いてほしいといわれたため、諦めました。
また、「これ以上借金を増やして、未来はあるのか?」と考えることもありました。
この問いが、ずっと頭の中でこだましていました。
結果として、大学院進学は諦め、すぐに就職しました。
それでも、今になって思うのは、「学ぶことはいつでもできる」ということ。
社会人大学院や通信教育、オンライン講座など、選択肢は広がっています。
私は現在、オンラインでの大学院(マスターコース)を考えています。
もし、社会人として働きながら大学院進学の準備をしっかりとできないのであれば、本気で学びたいわけではないということが分かります。
ある意味で、1度社会人になってから進学しようとしている今の状況は本気度を確かめるために良い結果となっています。
■奨学金で諦めたこと②:結婚
2つ目は、結婚です。
これは経済的な問題だけでなく、自己肯定感の低さにも関係していました。
年収は人並みであっても、毎月の返済と将来の不安がのしかかる中で、「誰かの人生を背負う余裕なんてない」と考えていました。
それに、身長168cm・非モテ・母子家庭・独身という属性。
婚活市場では「売れ残り」であることは否定できません。
でも、今は考え方を変えました。
「結婚=ゴール」という考えを捨て、「誰かと分かち合う人生」を目指すことが、自分の人生に深みを与えるのだと気づきました。
奨学金があるからといって、結婚を諦める理由にはなりません。
また、しっかりと返済計画を立て、実際に返済をしている今だからこそ、結婚しても大丈夫だと思うようになりました。
■奨学金で諦めたこと③:転職・起業への挑戦
3つ目は、キャリアの柔軟性です。
私の資格職は食いっぱぐれることはありません。
それは、資格さえ持っていれば転職や起業ができるような資格だからです。
しかし、その一方で誰もが高給取りになれるかというとそういうわけではありません。
現在は運良くそこそこの生活ができる給料をもらえる職場に勤めています。
しかし、現在の仕事に興味が無くなった時や、人間関係のトラブル、就労環境の悪化が起こったときに転職や起業という選択肢は取りにくいです。
それは、「返済があるから給料が最優先」だからです。
もし、今の職場を離れた場合、今よりも返済の負荷が大きくなるかもしれません。
そのため、最低でも返済が終わるまでは現在の職場を離れられないと思っています。
■それでも、後悔していない理由
私は大学院にも進学せず、結婚もしていないし、キャリアも一本道でした。それでも「奨学金を借りたこと」「高等教育を受けたこと」に後悔はありません。
なぜか?
答えは3つあります。
1. 「自分の人生を自分で選んだ」という実感
たとえ貧困の中であっても、「学びたい」と思った自分の意思を大切にできたことは、人生において大きな意味があります。
2. 「お金の教養」が身についた
NISAやiDeCo、積み立て投資、副業など、お金の勉強を本気で始めたのは奨学金のおかげです。
もし何も借金がなかったら、ここまで真剣に資産形成を考えることはなかったと思います。
3. 同じ境遇の人に寄り添える
私のような人間が発信することで、今まさに苦しんでいる誰かに言葉が届くかもしれない。借金してでも学ぶ意味、それでも人生は変えられるという現実を届けられると信じています。
■これから挑戦したいこと
そして、これから私は3つの“諦めたこと”に再挑戦していこうとしています。
- 大学院レベルの学びをオンラインで再開
- パートナーと安心して生きるための資産形成
- 自分のキャリアを自由に選ぶ
奨学金がある人生は、「負け組の道」ではありません。
むしろ、「自分の人生を自分の力で切り拓いていく」ための挑戦の舞台なのです。
■最後に:今、悩んでいるあなたへ
奨学金があるだけで、人生が詰んだように感じるかもしれません。
でも、私がここで伝えたいのはひとつだけ。
奨学金は「諦めの理由」にはならない。
むしろ、あなたの人生に責任を持つ「覚悟」の証です。
社会人になってから、取り組むことは非常にハードかもしれません。
でも、本気でやりたいと思うことだったら、挑戦できるはずです。
私は奨学金男として、このブログで「お金・キャリア・孤独」と戦う仲間に向けた記事を発信していきます。
これからもリアルな体験と実用的な情報を届けていきます。
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