はじめに:それ、本当に「支援」だと思っていましたか?
「奨学金は将来への投資だ。」
そう言われて、私も信じていました。
母子家庭、貧困家庭、高校2年で父を亡くし、大学進学を目指した私は、必死でした。
大学に行かなければ「まともな人生」が手に入らないと本気で思っていました。
そして、6年制の国家資格を目指す大学に進学し、3浪を経てストレートで卒業。
今、私は2100万円以上という額の奨学金返済をしています。
私についてはこちらの記事を読んでください。
この記事では、そんな私の実体験を交えながら、「奨学金=借金」であることを明確にし、現実を見据えた選択が必要であることをお伝えします。
これから奨学金を借りようとしている人、すでに返済に苦しんでいる人、そして社会構造に悩む弱者男性に向けた「本音」のメッセージです。
奨学金の真実:「借金じゃない」という欺瞞
私は母にこう言われました。
「奨学金を借りれば大学に行ける。」
当時の私は、高校生。
父が亡くなり、母と2人、生活だけで精一杯でした。
奨学金は返済が必要ということは知っていましたが、奨学金=借金とは思っていませんでした。
でも、今ならはっきり言えます。
奨学金は「借金」です。
れっきとした、金融機関との契約です。
そして、借金には「金利」と「返済義務」が発生します。
私が借りた奨学金(教育ローンも含みます)は、合計で2100万円。
毎月利子がプラスされた形で返済をしています。
これは、どれだけ綺麗事を並べても、「未来の自分を縛る鎖」に他なりません。
「自己投資」だから価値があるのか?学歴と資格で救われなかった現実
私は3浪をしましたが、大学をストレートで卒業し、国家資格を取得しました。
いわゆる「真面目に大学に通った人間」です。
ですが、卒業してすぐ裕福になったかといえば、答えはNOです。
給料は確かにある程度あります。
でも、毎月の奨学金返済が重くのしかかり、自由なお金はほとんどありません。
築30年以上の家に住み、車も手放しました。
行動していないということもありますが、結婚や子どもなんて夢のまた夢という状況です。
投資どころか、生活が「守り」に入るばかりで、人生がどんどん閉じていく感覚です。
奨学金は「経済格差の再生産装置」である
裕福な家庭の子どもは、親の支援で大学に行けます。
一方、私のように家庭環境が厳しい人間は、奨学金という借金を背負って進学します。
するとどうなるか?
同じ大学を出ても、社会人1年目から「スタートライン」が全く違うのです。
- 親の援助で結婚資金が出る人
- すぐにマイホームの頭金が払える人
- 生活費に困らず、20代から投資に回せる人
私はそのすべてが無縁でした。
実際、新卒1年目から家を買った後輩がいます。
もちろん、後輩は奨学金は借りていません。
そして何より、借金返済があるというだけで「転職やキャリアチェンジ」にもブレーキがかかります。
私は、本当は大学院まで行きたかったのですが、泣く泣く諦めました。
奨学金は、貧困から脱出する手段であると同時に、貧困を再生産するシステムでもあるのです。
「奨学金があるから大学に行ける」は本当か?
ここで問いたいのは、「本当にその大学に行く必要があるのか?」という視点です。
これは進学を考える高校生や親御さんにこそ、届けたいメッセージです。
- 学費総額は?
- 奨学金はいくらになるのか?
- 返済額は月いくらか?
- 卒業後の初任給で返せるのか?
- 本当に大学を卒業しないと就職できない職業なのか?
これを真剣に考える必要があります。
私のように、「とりあえず大学に行けばなんとかなる」と思って進学し、後で人生の選択肢を失う人もいます。
実際、私はボーナスがあれば初任給でギリギリ赤字にならない状況でした。
就職前になるべく給料がいい職場を探してその状況でした。
高校生が数百万円の借金の重さを理解できるとは思えません。
そこは親御さんがしっかりと本人の就きたい職業の給与水準を一緒に調べ、返済可能か考える必要があります。
大学はゴールではありません。「その先」を見据えた決断をしてほしいと、心から思います。
返済を続けながら、NISAで投資をするという選択
私が選んだのは、「繰り上げ返済をせず、時間を味方につける投資戦略」です。
浪人中にかかった奨学金(教育ローンも含む)をすべて返し、現在は大学在学中に借りた1800万円強の返済のみとなっています。
毎月8万円弱の返済を続けながら新NISAで毎月積立投資を継続中です。
多くの人は「借金があるのに投資なんて」と言うかもしれません。
でも、私の返済が始まった時の奨学金の利率(固定金利)は1%を下回ります。
一方で、株式インデックス投資は長期で年4〜7%のリターンが見込めるのです。
もちろん、これも自己責任の世界。でも私は、「お金に縛られる人生」を変えるために、学びながら積み上げています。
このように、「投資×奨学金返済」は両立可能です。実際にやっている人間がここにいます。
ただし、投資は自己責任なので、するときはしっかりと返済可能か考えたうえで行ってください。
弱者男性に伝えたい:「努力だけでは救われない」こともある
私は身長168cm、独身、母子家庭育ち、2100万円以上の借金を返済中です。
これは、恋愛市場でも、婚活市場でも、年収・家柄・身長・容姿など、すべてにおいて「平均未満の評価」をされる立場です。
ですが、諦めるつもりはありません。
「自分は不利である」という現実を認めた上で、どう生きるか?
この問いに正面から向き合うことが、人生を変える第一歩です。
それは「進学しない選択」かもしれないし、「奨学金を借りてより大きなリターンを狙う選択」かもしれません。
私は今、脱弱者男性をめざして頑張っています。
金融リテラシー、発信力、自己分析……それらを少しずつ身につけていくことが、弱者男性が「自分の人生の主導権」を取り戻すための武器になると思って行動しています。
そして、その姿を見て誰かを勇気づけられれば幸いです。
まとめ:奨学金は借金だ。だが、それをどう使うかは自分次第。
- 奨学金は「自己投資」ではあるが「借金」である
- 借金の重さは、生活、結婚、投資、キャリアすべてに影響を及ぼす
- 「大学に行く=正解」ではなく、ライフプランとの整合性を持って選択すべき
- 返済と投資は両立できるが、知識と戦略が必要
- 弱者男性でも、諦めずに「自分の土俵」で勝負する人生は選べる
今後に向けて:読者への問いかけ
もし、今あなたが奨学金を借りる前なら、どうか「将来の自分」が明るくなる選択をしてください。
すでに返済中なら、「どうやって未来を変えていくか」を一緒に考えていきましょう。
このブログでは、今後も
- 奨学金返済と投資のリアル
- 弱者男性が人生を攻略する戦略や姿
などを発信していきます。
同じ境遇のあなたと、少しでも共に戦えたら嬉しいです。
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