職場の心理的安全性とキャリア安全性 ― 貧困・奨学金返済・弱者男性の私が語る「逃げずに働く」という選択

人生論・貧困・奨学金

こんにちは、奨学金男です。
私は168センチの独身男性。母子家庭育ちで、2100万円以上の奨学金を背負って生きている30代です。

高校2年のときに父が亡くなり、それからはずっと母と二人三脚。
3浪して6年制の大学に進学し、国家資格を取りました。
ストレートで卒業してからはずっと同じ職場に勤めています。

私についてはこちらの記事を読んでください。

働き方はお世辞にもホワイトとは言えません。
けれど、ありがたいことに人に恵まれ、ストレスフルな環境の中でも「なんとかやっていけている」日々です。

この記事では、私の実体験をベースに、「心理的安全性」と「キャリア安全性」について掘り下げつつ、自分なりの働き方との距離感についても触れていきます。
奨学金をこれから借りようとしている方、現在返済に苦しんでいる方、そして「生きづらさ」を感じる弱者男性の方々にとって、少しでもヒントになる内容になればと思っています。


2100万円以上の奨学金を抱えてスタートした私の社会人生活

奨学金といってもピンからキリまでありますが、私の場合はかなりの「ヘビー級」です。
トータルで2100万円以上。
これは住宅ローンにも匹敵するレベルです。

それでも、私は親のおかげで大学進学できました。
国家資格を取って、確実に食っていける道を手にしました。


ブラックな職場、でも「人に恵まれている」から続けられる

就職した職場は、いわゆる「ブラック企業」です。
サービス残業は当たり前、休日出勤もあります。

給料は少しいいですが、労働時間から考えたらに見合っているとは言い難い。
それでも、辞めようと思ったことはありません。
理由は単純で、「人に恵まれている」からです。

上司も先輩も、性格的に優しい人が多く、陰口もない。
雑務を押し付けられることもないし、業務上のミスに対して責め立てる文化もありません。
相談もしやすいし、フォローもし合える。
これは「心理的安全性」が確保されているからだと、最近になって気づきました。


「心理的安全性」とはなにか?

心理的安全性とは、職場で「自分の意見や気持ちを誰に対しても安心して発言できる」「失敗や批判を恐れず率直に発言・行動できる」状態を指します。
この状態では「無知だと思われるのでは?」、「批判されるのでは?」といった不安がなく、対人関係上のリスクを感じずに行動できるため、イノベーションやチームワークが促進されます。

私の職場はまさにそれ。
決して「楽」なわけではないけれど、「居心地が悪い」と思ったことはありません。

だからこそ、ブラックでも続けられた。
これはある意味、私にとっての「キャリア安全性」にもつながっています。


「キャリア安全性」とは?

キャリア安全性とは、「この職場で働き続けても自分のキャリアの選択肢が保持される」、「今後異動や転職を含め、将来のキャリアにも備えられる能力や経験を積める」という安心感を指します。

組織の中で自身の成長やスキルアップの機会が保障されている状態ともいえます。

私は転職もしたことがありませんし、するつもりもありません。
でも、「ここで働き続けても最低限は食っていける」という安心感はある。
また、会社がもしなくなっても生きていくことができると思っています。
それは、国家資格を持っていることと、スキルが多少なりとも身についてきたからです。
そして、何より「人間関係」という見えない資産が蓄積されているからです。


「逃げる」ことと「逃げない」ことの狭間で

最近では、FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期リタイア)や「会社に依存しない生き方」が注目されています。中でも「窓際FIRE」という考え方もあります。

窓際FIREとは?

窓際FIREとは、出世や昇進には興味を持たず、必要最低限の仕事だけをこなしながら、投資や副収入で生活の余裕をつくり、精神的自由を得るというライフスタイルです。
完全リタイアではないが、仕事に「魂」を売らない選択肢とも言えます。

私には正直、向いていません。

能力的に「手を抜く」ことができないタイプです。
手を抜いてしまったら、人並み以下のパフォーマンスしか出せません。

窓際FIREは最低限の仕事をこなす上で、しっかりと成果を出すから信用されて、職場に居場所ができるのです。
私が手を抜いて職場からの信用を落としてしまっては心理的安全性は担保されません。

だから私は必死に働きます。

そして私は、月々の奨学金返済を続けながら、NISAで積立投資をしています。
FIREはおろか、窓際FIREもできませんが、老後の蓄えはしっかりとしておくつもりです。


奨学金返済が重くのしかかる人へ

もし、今あなたが奨学金の返済に悩んでいるなら、私のような人間がここにいます。
2100万円を背負っても、生きています。働いています。

苦しいですが、投資もしています。

大事なのは、仕事も投資もできることをコツコツとしていくこと。
私は繰り上げ返済はしていません。
制度上、金利がそれほど高くないこともあり、毎月返済をきっちり行いながら、その分を資産形成に回しています。


貧困・孤立・弱者男性というレッテルに潰されないために

私は「弱者男性」と呼ばれるような属性に該当すると思っています。
身長は168センチ、独身、母子家庭育ち。浪人もしたし、奨学金も抱えている。
でも、「自分の人生を生きよう」と今必死で頑張っています。

社会が厳しいのは確かです。

孤独もある。

でも、だからこそ私は「心理的安全性」と「キャリア安全性」を確保できる職場のありがたさを強く感じています。


「逃げずに働く」という選択

逃げてもいいと思います。

でも、私は逃げずに済んでいます。

親ガチャも成功して、職場ガチャも成功しました。
本当に運がいいです。

だからこそ、これから奨学金を借りようとしている人、すでに借りてしまって悩んでいる人には、「選ぶ場所さえ間違えなければ、生き延びられる」と伝えたい。

年収や福利厚生も大事ですが、「一緒に働く人の人間性」は、思っている以上に大事です。


最後に:生きづらさを抱えるあなたへ

私は弱い人間です。

無力さを感じることも多々あります。

でも、それでも「働けている」自分がいます。
大したことではないけれど、これは私にとって小さな誇りです。

「心理的安全性」がある場所で、「キャリア安全性」を感じられたから、今も笑って働けています。
あなたにも、そんな場所がきっと見つかります。
焦らず、諦めず、自分なりのペースで進んでください。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

奨学金返済、働き方、貧困――同じような悩みを持つ方にとって、少しでも救いとなれば幸いです。

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