年収が上がっても生活レベルを上げない。「パーキンソンの法則」の罠

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こんにちは。奨学金男です。
私は、2100万円という巨額の奨学金を背負いながら国家資格を取得し、現在は正社員として働いている30代の独身男性です。

身長は168センチ。高校2年生で父を亡くし、そこから母子家庭となりました。3浪して6年制の大学に進学し、奨学金を借りながらなんとかストレートで卒業しました。

この記事では、私のように「脱・弱者男性」を目指す方や、奨学金や貧困の中で生きている方に向けて、「年収が上がっても生活レベルを上げない」ことの大切さを、体験談とともにお話ししたいと思います。

私についてはこちらの記事を読んでください。

パーキンソンの法則とは?

「パーキンソンの法則」という言葉をご存知でしょうか?

これは、1958年にイギリスの歴史学者シリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則で、第一法則と第二法則がありますが、簡単に言うと次のような意味です。

  1. 仕事は、利用可能な時間を全て満たすように拡大していく
  2. 支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

今回は2(第二法則)について記事を書きたいと思います。

支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

つまり、年収が300万円のときは300万円で生活し、500万円になれば500万円分の生活をしてしまう。年収が上がったからといって、お金が余るとは限らないのです。

私自身、この法則に気づくまでは「もっと収入があれば楽になるのに…」とばかり思っていました。

年収が上がっても、苦しいまま?

私が就職して初めて給料をもらった時、「ようやく人並みの生活ができる」と思いました。
そして、昇給した時、「もっと楽に生活ができる」と思いました。

でも、現実は違いました。

収入が増えた分だけ支出も増えて、手元には何も残らなかったのです。
正直、「今までと何も変わっていないじゃないか」と愕然としました。

奨学金2100万円という現実

私が借りた奨学金は合わせて総額約2100万円以上です。
これは、平均的な奨学金利用者の数倍に当たる額です。6年制の私立大学に3浪して入学したという背景が大きく影響しています。

現在は、繰り上げ返済をせず、月々数万円ずつ着実に返済を進めています。

私が心がけているのは、「奨学金返済に追われない生活の設計」です。

そのために大切なのが、「収入が上がっても生活レベルを上げない」という考え方なのです。

なぜ生活レベルを上げないのか?

まず、生活レベルを上げるとそれに慣れてしまい、後戻りできなくなるリスクがあります。
たとえば、一度家賃10万円の部屋に住むと、5万円の部屋にはなかなか戻れません。

さらに、予想外の出費(転職・病気・親の介護)が起きたときに、固定費の多い生活は大きなダメージになります。

逆に、生活レベルを一定に保てば、収入が増えた分を「将来のため」に回すことができます。

私が実践していること

① 家賃をなるべく安くする

私の住居費は金額で決めました。最寄り駅からバスで25分程度です。
そして、会社には車で15分程度。
車は会社の車で維持費はかかりませんし、あまり外出しないので、駅の近くに住む意味もありません。

新卒からずっと今の家に住んでいます。
ただ、更新時期に毎回家賃の値上げが起こっているので、そろそろ住み始めたころの水準の家賃の家を探そうか考え中です。

② スマホ・通信費の見直し

格安SIMを利用し、スマホ代は月3000円程度です。
通信費を毎月1万円払っていた頃と比べると、年間約8万円以上の節約になります。

③ 服は「機能性と清潔感」を重視

私の身長は168センチと小柄なので、高級ブランドよりも「自分に合ったサイズ・色味・清潔感」が大事だと実感しています。
ユニクロやワークマンでも、十分に見栄えのする服装は可能です。

④ 積立NISAで将来に備える

返済があるからといって、投資を後回しにしません。
私は「生活防衛資金」を確保したうえで、積立NISAで投資をしています。

投資信託の中でも、「eMAXIS Slim S&P500」という低コストインデックスファンドを中心に積立しています。

弱者男性に伝えたいこと

私のような「身長も学歴も、家庭環境も恵まれていない」と感じている男性に伝えたいのは、
「生活レベルを上げない」という選択こそが、人生を自由にするということです。

年収500万円になっても1000万円になっても、年収300万円の生活を続けることで、差額の300万円を「未来」や「選択肢」に使える。
それは、転職・副業・結婚・老後、あらゆる場面で強みになります。

今まで貧乏をしていたから見栄を張りたい気持ちもわかります。
他人にどう思われるかという圧力でお金を使うのではなく、「自分の幸せとは何か」を軸に生活を設計していきましょう。

まとめ|パーキンソンの法則から脱出するために

最後に、「年収が上がっても生活レベルを上げない」ためのポイントをまとめます。

  • パーキンソンの法則を意識し、「収入≠支出」であると理解する
  • 固定費(家賃・通信費)を見直し、生活の土台を軽くする
  • 浪費ではなく投資(自己投資・積立NISA)にお金を使う
  • 他人と比べず、今の自分も、将来の自分も幸せになれる生活をする

私はまだ奨学金の返済が終わったわけではありませんし、結婚もしていません。
ですが、「生活レベルを上げない」という選択をすることで、自分自身の人生をコントロールできていると感じます。

この記事が、同じような境遇の方の参考になれば幸いです。

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